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ちいさいいのち [ペット]

 今日は、明日もお天気菌が足りてません。
 カメルがね、死んじゃったんです。
朝まではワチャワチャ泳いでたんだけどね・・・・・・・・
やっぱり、あの小ささは異常過ぎた。『成長の遅れ』なんて甘いもんじゃなかった。
 N、号泣・・・・・・・・・。
本当は一番可愛がっていたA、Nに先に泣かれちゃって、ボーゼン。
こういうときは、下手な慰めは逆効果。泣きじゃくるNを抱っこして、Aと二人で頭を撫でた。
お夕ご飯のときもベーベー泣いている。
お話をしてみた。
 カメル、病気だったんだよ。ママは気づいてた。甲羅のはじっこが上に反り返ってたでしょ?亀にとってはすごくよくない病気だったんだよね。
 N、水槽に顔を突っ込み、カメルの甲羅とカッペーの甲羅を比べて頷く
 本当はさ、もっと早くに天国に行くはずだったんだけどね、カメルってNのこと大好きだったじゃん?
 N、大きく頷く
 だからさ、Nが一年生になって、元気で学校へ行くところを見たかったんだよね。
 N、大きく頷く
 カメル、病気でさ、大きくなれなくて、ごはんもあんまりたべられなくて、だからさ、Nには沢山食べて大きくなってもらいたいって思ってたんだよね。
 N、ご飯を食べ始める
 おとーたんが「きれいな箱に入れて埋めてあげようね」というと、Aが折り紙で箱を作り出す。 
作りながら,Aが「チビコの近くに埋めてあげれば、チビコと天国で遊べるよね」と提案。
チビコは一昨年の秋、ボロボロにやせているところをおとーたんに拾われ、一晩だけ我が家の子猫になり、今はお庭で眠っている。
名前も付ける間がなくて、かわいそうだと言って、死後Aが『チビコ』と名付けた。
「大きくなれなかった子同士でなかよくなっちゃってさ、天国でいっぱい食べて元気になっちゃってさ、ガキ大将になるかもね、二匹で」
Aに言われてやっとNも折り紙に手を伸ばし、チューリップを折る。
きれいに作ってもらった箱の中に、Nがカメルを入れた。
 この瞬間、私は物凄く恥ずかしくなった。
私は死体が怖い。例えそれが虫だとしても恐い。
ましてや、自分が可愛がった動物で、今まで体温を保っていたのが冷たくなって固くなった。もう動かない。これ以上怖い物はない。
兄弟同然に育ったマルチーズのミミが死んだときでさえ、獣医さんに手渡されなければ抱いてあげる事ができなかったと思う。
 小さいNが、自分でカメルを持ち上げ、箱に入れて、指で甲羅を撫でている。
命を愛でること、誰にも負けない気でいたのに、こんなに小さい子に教えられてしまった。
ショックだった。
 Nは、カメルを一晩自分のベッドで寝かせたいと、おとーたんに相談している。
Nのベッドは宮付きなので、棚部分に乗せて寝てもいいと許可が出た。
水替えの間カメル達が入れられているピンクのおもちゃのバケツに箱を入れ、Nの枕元に置いた。

 今朝、私が朝ご飯の支度をしている間におとーたんと子供達でカメルを埋めた。
家に入りながら「もうカメル、天国についた?」とAに聞いている。
「うーん。どうかなぁ?まだその辺にいてさ、Nが泣かないで学校へ行くところ見ているかもよ?」
「そうかぁ!!じゃぁ、帰ってきたら掘ってみていい?天国へ行ったか調べなきゃ!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
やっぱ、NはNだった・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 これから先も、我が家の事だから性懲りもなくたくさんの動物たちと涙の別れをしなくてはいけないだろう。
でもね、彼らが与えてくれた楽しい思い出をずっとずっと大切にしていこうね、と、約束した。
お墓は絶対に掘り返さないことも約束した・・・・・・・・・・・。
 
 


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SIXちん

ちょいと聞きかじってきたこと。
小学生の低学年は、生き物が死んでも呪文かなんかで生き返るって思ってる子が何パーセントだ?かなり多いなぁって感じる数字でございました。
生き物が目の前で死ぬ、たんぱく質が変化していく過程を見ることは(この表現はまずいか)大事だよね。
失うと(世の中の何でも)大切にしなきゃって思うじゃない。
カメルくん、無事に天国に着きますように☆
約束。いい約束だねv
by SIXちん (2005-04-15 13:54) 

更紗

カメル、だめだったんだね。合掌・・・。
Nちゃんはほんとうにいい子だね、いい意味での自然の子だ、うん。
Mちゃんといい、AちゃんNちゃんといい、ぽんちゃんはいい子に恵まれてるね!!
女の子のいないオイラにはうらやましい限りです。
ただし!女の子は決して16歳にもなって『マミィ大好き♪』とか言って後ろから両腕ごと抱え込んでハグしてはくれんだろう!!
やぁ~い、うらやましいだろー!!!(爆)
by 更紗 (2005-04-16 22:27) 

ぽんた

 お悔やみ、ありがとうございます。m(。_。;))m ペコペコ…
 ウン“((。。*)コクリたんぱく質の変化、これはね、すごく大切なんだ。
『綿の国星』の有名なシーンでね、チビがラフィエルに聞くの。
「死ぬってなあに?」
ラフフィエルの答えは「精神は消滅し、肉体は朽ち果てる事」。
子供の頃は大嫌いだったシーンを、“死”と遭遇する度に思い出すんだ。

 陛下、ありがとうございます。
そーねー。一般的によい子かどうかは分からないけれど、三人とも感受性豊かには育ってくれてますね。少なくとも“生”にリセットボタンがないことはしっかりと理解してくれていると思います。
 男の子、欲しいぞォォォ!!
女の子は6歳にして「じゅぎょうさんかんのとき、スカートで来てよ」とか生意気抜かしやがる。普段ジーンズの生活なもんで・・・・( ̄ ̄▽ ̄ ̄) エヘヘヘヘヘ……
by ぽんた (2005-04-18 10:14) 

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